久々のガウリイとのデート・・・・
そう、本当に久しぶりの。
せっかく夏になったのに、ガウリイは忙しくてなかなか会えなくて、
毎日電話してたけど・・・それでも、姿は見えないじゃない?
ちょっと今日は気合い入れて綺麗にしたんだから♪だから、今日のデートはホント楽しみだったのよ・・・
なのに・・・
「よっ!リナ」
「ガウリイ♪」
「・・・・・・・・」
「どうかしたの?・・・ガウリイ?」
「・・いや、別に、それより早く花火見に行こうぜ。」
「・・・・・・・・」
特に何も言わないガウリイ。
それどころか、ちょっとだけ素っ気なくなったと思ったのはあたしの気のせい?ひゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜どぉおん!!!!
「おぉ!花火綺麗だぞリナ!」
「・・・・・(無視)」
「ほ、ほら、ジュースも買ってきたし」
「・・・・・(無視)」
「リナぁ〜(涙)」
知らないガウリイなんて。
人がせっかくガウリイのために綺麗にしてきたのに・・・ちっともほめてくれないもん。「ふんっ・・・・」
「なぁ・・・なにすねてんだ?」
「・・・ばぁか・・・」
「な、何だよ?」
「・・・・・・ガウリイのバカ・・・・」
「・・・リナ・・・?」
ずっと合いたかったのにこうやって傍にいて顔見ながら話したかったのになぁ・・・
久しぶりのデートだから、いっぱい、いっぱい綺麗にしてきたのに・・・「・・・・・・・綺麗だよ。」
「へ?」
「あ、いや、花火。」
「・・・・うぅ!」
「あ、じょ、冗談だって、リナが綺麗だよ・・・ただ・・・」
「ただ?」
「あんまり可愛かったから、その・・・」
「なによ?」
「他の男達とかに見せたくなかったんだ・・・」
缶ジュース片手に少し赤くなってガウリイは言った。
それって、嫉妬・・・だよね?でもさ・・・
「だからって、何も言わないことないじゃない・・・」
「だから、ゴメンって。
な?機嫌尚してくれよリナ。」大きな手があたしの頭を撫でる。
暖かい優しい手。
大好きな手。「綺麗だよリナ。」
まぁ、今回はこの花火に免じて許してやるか!
「綺麗・・・・ね。」
「え?」
「花火」
「あぁ、そうだな。」
そう言うガウリイの見つめる視線のさきはただ一つだった。
END