By らぐぢすさん
「・・・何、コレ・・・」
「ん?」
「サイテー・・・」
「あの・・・リナ・・・へ?」
「最っ低!あたし帰る!!」
突然目の前に飛んできた青い袋。
リナの投げたモノだ。
とっさに受け止める。
しかし、そんなことよりもと俺はリナが出ていったドアを見つめた。
半開きになった玄関。既にリナの姿は無い。
何をそんなに怒っているのかと首を傾げ、ふと手に持っているものを見て青くなった。
マズイ・・・かなりマズイ物をリナに見られた・・・(汗)
バタン!!
と勢い良くドアを開けリナを追う。
しかし以外にもすぐ近くにリナはいた。
階段の一番下に腰掛けて、ぎっと空を睨んでいた。
「・・・り、リナ?」
「最低。」
「あ・・・なんつーか・・・その、ゴメンな?」
「謝るんだ?」
「そりゃ・・・なぁ?」
「謝るような悪いことだって解っててやったんだ・・・へーーーっ」
振り返るリナがじとぉ〜とした目で俺を見上げる。
やっぱ、かなり怒ってる(滝汗)
どうしたものかと無い頭振り絞って考える。
でも、すでにここに来るまでの間満員電車に1時間近く揺られ続けていたリナの機嫌の悪さはMAX。
結局”ゴメン”以外が見つからない。
「・・・ゴメン。」
「誠意が足りない。」
「ごめんなさい。」
「許して上げない。」
「ご免なさい!」
俺は階段の上、リナは階段の下。
目を閉じて頭を下げた俺の耳に、カツカツと音を立てて上がってくるリナの気配。
「・・・」
「・・・・・?」
それっきり沈黙。
目の前に居るだろう彼女を、そーっと見上げる。
「リナ?」
「アンタって、最低。」
「わかってる・・・だからゴメン!!」
「・・・許して上げない・・・」
目の前で腕を組んで、顔を背けぷぅっと頬を膨らましている。
可愛い。
今、ものすごく抱きしめたい。なんて言ったら今度こそ怒って行っちまうかな?
でも、満員電車に乗せた償いまだしてないし・・・コレの償いも兼ねて2倍、いや、10倍奉公しよう♪
「ちょ・・・何よその顔は・・・って!?」
「罪は身体で償うから許してくれよな♪」
「ばっ!?っ・・・サイテーーーーー!!」